あと1回で大台(2度目の)。


図書館戦争、字幕版を観てきました。
邦画の字幕版鑑賞は、人生初です。


字幕を追うときは、聞き慣れない音声のとき。
経験則というのはなかなかどうして、すぐには抜けないもので。
上映開始から10分程度は不思議な感覚でした。
音声は聞き取れてるのに、聞いてる音を文字で追う。
なんだか慣れない感覚が走るせいか、
もう相当回数鑑賞してるのに、
なんだか初めて観るような気分、新鮮! でしたね。


基本的には、音声をそのまま文字起こししているのですが、
やはりそれでは、映画の面白さのすべてを伝えられない。
登場人物の掛け合いの妙がモノいうところでは、
意図的に省略したり、
その後の展開に繋がるような言葉に置き換えたり。
字幕版ならではの「演出」が、そこかしこにありました。
個人的には、できるだけ多くの人に楽しんでもらいたい、という
制作者サイドの意思を感じましたね。
その気持ちが観客側に伝わればいいな、と思います。







あとは、やはり音声だけでは聞き取りづらいのを、
文字で確認できるのは、それはそれで有り難かった。


最初の、良化法成立〜現在までの歴史の流れの部分。
なんだかずーっと違和感があったんです。


「なぜ法律なのに『都議会』なの? アテクシの耳が悪いのか」


字幕版で確認。
やはり最初の審議風景は「都議会総務委員会」でした。
なるほど、いきなり国会じゃなかったんだな、と。
有川先生と佐藤監督の対談記事で、
「良化法が成立した時の雰囲気」
「時代がちょっと歪んでいく空気感」*1
というような話があって。
ふむふむと予備知識として脳みそに書き込んどいたんだが。


つまり、あの世界でのメディア検閲について、
いきなり国が乗り出したわけじゃない。
「ある小さな場所」からジワジワと動きだし…
それが「いつの間にか」大きなムーブメントとなり。
そして「いつの間にか」確定事項となる。
…この気持ち悪さたるや。


こほん。仕切り直し。


あとはいろんなキャラクターの名前が分かったりとか。
緒形さんとか進藤さんとか、まあ多分そういうことだろうな、
と思ってはいたけど、きちんと確認できたし。
音声だけだとさらっと流してしまっていた部分を文字で読むと、
ああ、郁ちゃんってきちんと
他のタスクフォース隊員に気にかけてもらってるんだなとか*2
無線でやり取りしてるところなんつーのは、
文字で読んでこそ理解ができるもんよ、ってなところでした。


シナリオブックは期待薄なだけに*3
DVD(またはBlu-ray)化にあたっては、
是非是非、字幕版をつけてくれい(切なる要望)。

*1:別冊プラスアクト2013 Vol.11 P.14…伊達にパブ系雑誌(全買いはムリだったけど!)買い漁ってないぜ!

*2:リペリング訓練シーン

*3:公式ツイッターで唯一の公式本とされてるのがパンフレットだもんなーまあ読み応えはありますけれどもね。